SABICイノベーティブプラスチックス、強靭なLexan*シートが ダブリンのアビバスタジアムの外壁に採用

ESPE Best Project and Innovation賞を受賞

SABICイノベーティブプラスチックスにとって、同賞の受賞は今回で2度目となる。 前回は、2008年にフランスのトゥールーズの地下鉄カルメス駅の屋根にLexan Exell Dシート が採用され、Best Innovation賞を受賞している。SABICイノベーティブプラスチックスは、今後 も建設業界の顧客の成功を支援するためにLexan Exell Dシートのような新素材に投資を継続していく。

SABICイノベーティブプラスチックスのスペシャルティフィルム&シート部門グローバルマーケティング ・ディレクターのレナード・マークスティン氏は、「斬新な構造やデザインの実現に大きな役割を果たせた ことは非常に名誉あることです。25年以上前から、建築家やデザイナーは、Lexanシート製品を採用し、 性能と安全性への厳しい要件を満したすばらしい建物を実現してきました。Lexanシートは、建築物に 新たなスタイルを提供する一方、それを採用する側にも満足感を与えます。」とコメントする。

ESPE賞を創設したヨーロッパ･プラスチック・コンバーターの法務部門ディレクターのイングリッド ･ヴァーシュエレン氏は「様々な業界を代表する専門家から構成される審査員は、昨年に引き続き SABICイノベーティブプラスチックスのLexanシートを表彰したことを喜ばしく思います。この多目的に 使用可能な素材は、デザインの自由度、強度、耐衝撃性、軽量化等の性質はもとより、切れ目のない 広い空間を実現し、公共建物の建築家に大きなメリットを提供します。しかしながらLexanシートの最も 重要な特徴は、その透明性にあります。シートを採用した建物は、空や光の色を様々なパターンで反射し、 変幻自在の美しい外観を作ります。」とコメントする。

環境への配慮

2010年夏に完成予定の5万人を収容するアビバスタジアムは、国際的なスタジアム設計会社である Populous社および with Scott Tallon Walker Architects Dublin社が設計し、ロンドンの技術 コンサルタント・Buro Happold社が監修した。Lexanシートの取り付けは、ダブリンのWilliaam Cox社が 実施した。本スタジアムは、曲線的な外壁にコールドライン曲げ加工（常温での曲げ加工）を施した Lexan Exell Dシートを採用している。Lexanシートのルーバー付き窓は、スタジアムの換気要件を満たしている。 表面は、鏡面仕上げになっており、紫外線（UV）保護層で有害な紫外線を吸収する。

Lexan Exell Dシートは、アビバの環境戦略において大きな役割を果たしている。スタジアムに陽光 を多量に取り込むことで、エネルギーの消費を節減する。即ち、自然な光が充分ある時は、センサーが 人工照明を自動的に消灯するようになっている。また重量がガラスの半分程度なため、Lexan Exell Dシート は、構造の支持に必要な素材の量を大幅に低減できた。

ポリカーボネートのシートの高い耐衝撃性（ガラスの250倍）と難燃性（ヨーロッパの火災安全 標準EN 13501-1準拠）は優れた安全性を提供し、Pr EN 356のグレージング安全性耐衝撃性標準に適合する。 その他の主な特徴として、寸法安定性、取り扱いや設置の容易さ、変色、落書き、破断などに高い耐久性能 を提供する。

* SABIC Innovative Plastics IP BV の商標です。